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年中ダイエットに励んでいる方、そのダイエット法は効果が出ているのでしょうか?「毎日5kmのジョギング」「甘いもの厳禁!痩せるまで食べない!」といった激しいダイエットをしなくても体重を減らすことは可能です。むしろ厳しい目標は長続きしないと感じた方も多いでしょう。
消費エネルギ > 摂取エネルギ
となれば体重は減ります。具体的にどうすればよいか、食事面や運動面についてお話ししたいと思います。
*一般的なダイエットについてのお話です。腎臓系の病気による体重増加などは別のお話になります。
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ダイエットは本来「食事制限をして体重を減らす」という意味です。厳密にはウォーキングダイエット・骨盤矯正ダイエットという表現は間違っています。当院にも「おなかほぐしダイエット」コースがありますが、便宜上「ダイエット」という言葉を使っています。
それでは食事についてどうすればよいか、です。性別・年代・仕事での運動量などにより基礎代謝や1日の消費カロリーは違ってきます。大切なことは「体重が減らない=食べ過ぎている」ということです。1日3食しっかり摂ることが健康と言われますが、人によっては3食は多すぎます。3食必要とするのは成長期の子供や体を動かすお仕事をする方たちです。一般的には20代を越えると基礎代謝が落ちるので食事量を減らしてちょうどよくなります。体重が落ちないと悩んでいる方、食事量が若い頃と変わっていないのではないでしょうか? 犬などペットを飼っている方はご存じでしょうが、子犬の頃は1日3食を必要として成犬になると1日1〜2回の食事になります。成長期は体を大きくするためにエネルギがたくさん必要です。しかし、大人になれば必要エネルギは減って当然です。人間だけが大人になっても同じ量の食事(むしろ大人のほうが多い量)を摂ります。これは自然といえるでしょうか?
会社勤めになると始業時間・昼休み・終業時間が決まっているので規則的に1日3食が当然になってしまいます。朝は飲み物だけにするなど、どこかで食事の量を調整してみましょう。ちなみに「朝ごはんを食べないと脳が働かない」ということも言われますが、肝臓や脂肪に蓄えられているエネルギが糖に変換されるので心配ありません。歯磨きをしたり着替えたり、少し体を動かすと頭がスッキリしてくるのを感じると思います。脳もすぐに働きだしているのです。
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自分の食事量が多すぎないか思い返してください。多すぎると思い当たった方は「腹9分目」を心がけましょう。1日3食しっかり食べてもよいので、その量をちょっとだけ減らしてください。お茶碗に盛るゴハンの量を数口分少なくする。小分けのお菓子だったら1つだけ残して明日にまわす。それだけで体重は変わります。長期的な減量にはなりますが、リバウンドしにくいし少しずつ食事量を抑えることができます。続けることが大切です。最初の2週間をがんばりましょう。慣れると胃の大きさも変わって食べたくなる量も抑えられるので、自然と食べる量が減っていきます。
テレビ・雑誌では様々なダイエット法が次から次へと紹介されていますが、新しい方法が出てくるということは以前の方法は間違っていたのでしょうか? そうとも言い切れず、効果はあっても続けることができないのでしょう。そんなふうにたくさんのダイエット法がある中、「食べないダイエット」というのはほとんど聞きません。マスコミはスポンサがついていて放送内容には敏感です。食品・外食業界は巨大スポンサなので「食事をしない方がいい」という内容は表立って出ることはなかなかないでしょう。しかし、「少し食べないダイエット」が一番効果的で長続きします。短期断食ダイエットというものもありますが、日常的に食べる量をほんの少しだけ減らしてみましょう。
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消費カロリーは「基礎代謝」と「運動に必要なエネルギ」から決まります。基礎代謝は筋肉の量によって変わるので、筋肉が多ければカロリーもたくさん消費し体温も上がります。よって、運動をし始めて筋肉量も増えれば基礎代謝も上がっていきます。好循環ですね。
運動は何がよいかですが、やはりウォーキングです。球技など激しい運動は急に始めると負担が大きいし準備もたいへんです。何気ないときにできるウォーキングがおすすめですね。近所のお買い物に行くときは車を使わないで歩いていく、など普段の生活の中でできる運動が長続きします。群馬という車社会だと数百メートル先の目的地でも車を使いがちですが、歩くのも気持ちがよいものです。足腰を鍛えると筋肉が増えるだけでなく血流も上がるので、足の冷え・むくみに悩んでいる方は特に歩きましょう。
最後に。
そうは言っても食べることは止められない、という方。その場合はダイエットの必要はありません。「食べたい欲求」が「痩せたい欲求」を上回っているだけです。つまり、自分が本当にしたいことをしているだけ。「痩せたい」のではなく「食べたい」のです。体に害があってもタバコを吸いたいのと同じで、健康よりも嗜好を楽しむということも一つの在り方だと思います。体重を気にせずに美味しい食事を楽しみましょう。 |
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