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腹式呼吸をしてみると

心が緊張しているときの呼吸は浅く短く、リズムも乱れています。対してリラックスしているときの呼吸は深くゆったりとしてリズミカルになります。呼吸は必要なものを体に取り入れ、不要なものを排泄する大切な運動です。当院では「内臓療法」という施術を行っていますが、腹式呼吸がしっかりできていると横隔膜が動いて内臓が刺激されて血流が上がります。「腹式呼吸」はどのような効果があるのでしょうか?



 

疲労やストレスで弱っている体。癒しが欲しくなります。腹式呼吸は気持ちを静めてリラクゼーション効果があると言われています。緊張を取り除きたいときにも有効です。

ー腹式呼吸の効果ー
〇横隔膜が刺激されて、お腹・内臓の血流が上がる。内臓を支える筋肉も鍛えられる
〇自律神経が刺激されて心身が静まり、血圧や心拍数が下がる

自律神経と関係して免疫力との関連も深いです。実際にアレルギ体質の方の多くは腹式呼吸ではなく口呼吸になっている場合が多く見受けられます。また、腹式呼吸は血流が上がるので冷え性の方にもおすすめですし、就寝前に行えば安眠にもつながります。全般的に内臓療法と同じ効果があります。

 

(1)お腹の中の空気を口からゆっくり吐き出します。目を閉じて行うと集中できます。体内に留まった悪い気を出してしまうイメージで行いましょう。すると横隔膜が自然と上がってきます。姿勢はリラックスできるように寝た状態が最適ですが、座ったままや立ったままでも構いません。背筋がピンと伸びるようにして猫背にならないように注意してください。

(2)息を吐き切れば次はもちろん空気が入り込んできます。鼻からゆっくり吸います。おヘソの下あたり(丹田と呼ばれる場所)を意識して膨らませると横隔膜が下がります。吸いきったら1秒ほど息を止めます。

(3)あとは繰り返しです。深い呼吸を意識すると体の力がぬけてきます。

1日中ずっと腹式呼吸を行うのは難しいと思いますので、通勤時や仕事の休憩時、就寝前などに15分くらい行えるとよいでしょう。

 

普段から呼吸が浅い方(女性や猫背の方は呼吸が浅い肺呼吸が多いようです)は、ご自分の呼吸を意識してみると違いが解ってくるでしょう。赤ちゃんは腹式呼吸ができていますし、ヨガの修行僧や禅僧、太極拳をされる方も腹式呼吸がしっかりとされています。歌をうたう時も腹式呼吸になります。腹式呼吸ができるようになれば、しっかりと大きな声が出てカラオケも上手くなるかもしれませんね。

腹式呼吸がしっかりできていれば私が内臓療法の施術を行わなくてもよいくらい効果が表れるので、普段から意識して呼吸をすることをおすすめします。


  
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