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正しい姿勢と歪みによる不調

運動不足による筋力低下、デスクワークやパソコン作業による不良姿勢。正しい姿勢を維持することができない人がたくさんいらっしゃいます。姿勢の悪さは見た目だけでなく肩こり・腰痛など体の不調の原因にもなります。姿勢や歩き方が正しい状態であることは健康面はもちろん、美しく若々しく見え印象もよくなります。



 

人体は背骨(脊柱)に支えられています。脊柱は頸椎・胸椎・腰椎に分けられ、横から見るとS字状のカーブを描いています。このS字や骨と骨の間にある椎間板が重さやショックを吸収しています。猫背になっていたり腰が反りすぎていたりするとショックをうまく吸収することができずに筋肉の疲労や痛みの原因になります。

姿勢が悪いと肩こり、腰痛、頭痛、生理痛、便秘、集中力低下、外反母趾などの原因になります。姿勢を悪くさせる原因は何でしょうか? 以下の項目に半分以上当てはまる方は要注意です。

(1)肩こりや首のこりがある、肩の高さが左右で違う
(2)腰がこったり痛んだりする
(3)荷物を持つ手がいつも片方に決まっている
(4)仰向けに寝た時に、つま先の開き方が違う
(5)歩いているとスカートが回る
(6)靴底が左右ですり減り方が違う
(7)ウエストのくびれ方が左右で違う
(8)立っている時に、どちらかの膝を曲げてたってしまう(その状態が楽である)

チェックの結果はいかがでしたか? 歪みの原因で起こる症状がいくつかあげられます。
「筋肉や骨の不調」:肩こり腰痛やO脚、椎間板ヘルニア
「神経や内臓の圧迫による不調」:内臓機能の不調、慢性疲労、目の疲れ
「骨盤の歪みによる不調」:便秘、婦人病、冷え、むくみ


正しい姿勢ができていることのメリット
「ダイエット効果」:代謝がよくなり無駄な脂肪を燃やしやすくする、余分な水分を排出してむくみ改善
「美容と若返り効果」:スタイルがよく見え印象が変わる、血流がよくなり肌の調子が整う
「不調の予防」:肩こり・腰痛などの予防ができる、内臓機能の正常化


 

正しい姿勢で歩けていると自然と筋肉が鍛えられ、お腹まわりや下半身が引き締まって基礎代謝も上がります。すると脂肪も燃焼しやすくなりますし、視線も高くなり気分もスッキリします。
(1)頭を上から糸でつられているイメージで前傾姿勢にならないように
(2)お腹とお尻を引き締めて
(3)膝はなるべく伸ばして、かかとから着地するように
(4)歩幅は広めに
女性はハイヒールを履くことも多いと思いますが、前のめりになりやすいので注意しましょう。また合わない靴を履いていると外反母趾や偏平足の危険性があるので気をつけましょう。



座る姿勢も日常的ですが実は悪い姿勢になりやすく腰への負担が大きくなってしまいます。例えば猫背だったり膝が開いていたり頬杖をついていたり脚を組んでいたりすると、背中や腰に負担がかかりやすくなっている状態です。
(1)あごを引いて軽く胸を張る
(2)骨盤を立てて上半身の重みを腰全体で支えるように
(3)膝は閉じて直角に曲げ足裏はぴったり床に着ける

右図は悪い姿勢の図ですが、イスに浅く掛けて背もてれと腰の間に隙間がある状態は腰痛になりやすいので要注意です。床に座る時の横座りもゆがみやすいので気をつけましょう。



 

姿勢を保つための筋肉を鍛えて正しい姿勢を手に入れましょう。

-胸と背中まわりのストレッチ-
(1)手を組んで前に伸ばす
(2)おへそを覗き込んで背中を丸める(5秒)
(3)手を後ろで組み胸をそらす(5秒)


-背骨と骨盤まわりのストレッチ-
(1)手を肩幅、脚を腰幅に開き両手の平と両膝を床に着く
(2)息を吐きながら背中を丸める
(3)息を吸いながら背中を反らす(5セット)


-お尻の筋肉を鍛える-
(1)仰向けになり脚を肩幅に開き膝を90度に曲げて立てる
(2)お尻の筋肉を使って腰を持ち上げる
(3)胸から腰までを一直線にして3秒キープ
(4)ゆっくり10回繰り返す


キレイな姿勢を作るためには元となる体がしっかりできていないといけません。そのために大切なのはバランスのよい食事です。特に体の土台となる骨や筋肉を強くすることが必要です。栄養が偏っていると骨や筋肉に栄養素が届かず歪みが加速していきます。体は食事が作っていることを意識して毎日の食生活を送るようにしましょう。

1.良質のたんぱく質を毎日バランスよく摂る
たんぱく質が不足すると筋肉が衰えてしまいます。肉や魚などの動物性たんぱく質と、納豆や豆腐などの植物性たんぱく質をうまく組み合わせて食べましょう。肉は脂肪やコレステロールの少ない赤身がおすすめです。

2.カルシウムを充分に摂る
骨の主成分であるカルシウムを充分に摂るようにします。カルシウムはビタミンDと一緒に摂ると吸収されやすくなります。逆にインスタント食品や清涼飲料水に含まれるリンはカルシウムの吸収を悪くする作用があるので摂りすぎに注意しましょう。骨を丈夫にするには適度な運動も必要です。適度な食事と運動はすべての基本ですね。

3.よく噛む、左右で噛む
しっかりよく噛んで食べることによって、あごの筋肉だけでなく広い範囲の筋肉を使うためにバランスがよくなります。一口につき30回を目標にしっかり噛んで食べましょう。よく噛むには一口の量を少なめにしたり、食べ物が口の中にある間は飲み物を飲まないようにしたりするとよいです。また、片方のは歯だけで噛んでいると、あごや顔が歪むだけでなく体全体の歪みにもつながり、肩こり・腰痛・頭痛の原因にもなります。左右の歯でバランスよく噛みましょう。


  
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